泡盛はタイ米から出来ている?
泡盛(あわもり)は、沖縄県を代表する伝統的な蒸留酒で、日本最古の蒸留酒とも言われています。独自の風味と香りを持ち、タイ米(インディカ米)と黒麹菌を使った製法が特徴です。
■泡盛の原材料
主に以下の2つが使われます。
① タイ米(インディカ米)
- 現在の泡盛はタイ産インディカ米を使用するが主流。沖縄県産のタイ米が使われる事もあります。
- 熱帯で栽培されるため、沖縄の風土に適した麹づくりに最適。
- 国産米よりも溶けにくく、泡盛独特の香りと味わいを引き出します。
②黒麹菌(アスペルギルス・アワモリ)
- 泡盛の命とも言われる麹菌。
- 沖縄の高温多湿な気候でも腐敗を防ぐ強い抗菌力を持つ。
- クエン酸を多く生成することで、もろみ(発酵液)の劣化を防ぎます。
- 盛泡特有のコクや旨味を生む。
■泡盛の製造工程(概要)
- 製麹(せいいきく)
蒸したタイ米に黒麹菌をふりかけて、麹を作ります。 - 仕込み(単式仕込み)
麹、水、酵母をすべて一度に混ぜて「もろみ(醪)」を作ります。
→泡盛は「全麹仕込み」とも言われる独自製法。 - 発酵
10〜14日程度発酵させる。 - 蒸留(単式蒸留)
発酵したもろみを蒸留器で加熱し、アルコール分を抽出。 - 保存・熟成
ステンレスタンクや甕(かめ)で寝かせて味をまろやかに。
■もろみ酢(醪酢)とは?
もろみ酢の正体
- 泡盛の蒸留前の「もろみ」から、蒸留後に残る液体部分(酒粕のようなもの)を濾過・抽出したもの。
- 厳密には「酢」ではなく、クエン酸を多く含む発酵飲料。
主な成分と特徴
- クエン酸:疲労回復・代謝促進効果が期待される。
- アミノ酸:体の調子を整える必須成分。
- ミネラル:カルシウム・カリウムなど。
- アルコール分はほとんど含まれない(ノンアルコール)。
効能(とされているもの)
- 疲労回復
- 美肌効果
- ダイエットサポート
- 肝臓機能のサポート
■泡盛ともろみ酢の関係
泡盛ともろみ酢は「兄弟のような存在」であり、もろみ酢は泡盛製造の副産物を活用した、沖縄ならではの機能性食品です。